株式会社大原セレモニーハート
代表取締役 茂木 圭吾さん
今回は江東区大島に本社を置く大原セレモニーハート様にお邪魔しました。
創業100年を迎える地域に根差した葬儀社で、地域のお客様に寄り添ったサービスを提供されてきました。
本日はコロナ禍にも関わらず堅調に成長されている秘訣をお伺いできればと思い、代表取締役の茂木 圭吾様にお話をお聞きすることができました。
Q.分業制という事ですか?
茂木社長:そう、深く狭く。それを今試験的に始めようとしているところです。
私は「働く時間をもっと短く」というのをひとつのテーマにしているんです。
だから社員にも「働く時間が短くて休みがたくさんあって給料が良い」これが良い会社だと話しています。
働く時間が長くて給料がそこそこ良くてっていうのはもう当たり前のことですから(笑)。
働く時間が短ければ家族や彼女といる時間が長く取れます。
そうなると、その家族や彼女も会社に対してプライドのようなものを持つようになってくると思うんです。
そうすると、自然に利益も上がってくるんじゃないかなっていうのが私の考えなんですよ。
業務を分業制にすることで、こういったことが実現できると考えています。
今までの業務の流れだと、まずはお客様と打ち合わせをします。そして、打ち合わせをした人が発注書を作って見積書を作る。
その後お客様がお帰りになられて一通りの業務が終わった後にデータを入力して、結局残業になってっていうのがテンプレートみたいな(笑)。
Q.確かに、そういう文化は根強いかもしれないですね。
茂木社長:この業務の流れを分業にすることで、打ち合わせをしている内容をリアルタイムにLINEで共有してしまう。
その内容を事務方でデータ入力しちゃう。情報共有しながらデータ入力まで平行して出来るので、非常に効率が良くなります。
後は経理関係や請求関係、アフターフォロー専属のスタッフを増員することも考えています。
そういう風に深く狭く、カテゴリごとにスペシャリストを育てながら組織を作っていければなぁと考えています。
働く時間の長さではなく、質を高めれば必ず良いものが生まれますから。
だから質を高めるために、働く環境にお金を投じて、社員の能力がどんどん開花するような環境を整えてあげるように心掛けています。
茂木社長:葬儀社って、家族との最期の別れを担うわけです。
ですから、葬儀社で働く私たち自身も「家族」というものから切り離して考えることは出来ないと思っているんです。
自分たちの家族をないがしろにしてはいけないと。
私はこれまで多くの採用面接をしてきましたが、業務経験者の方って、すごい疲れた顔をして面接に来ることが多いんです。
休みがないことにプライドを感じていて、週に1日休みがあればいいとか、3日に1回帰ってますとか、有給なんて取れるんですか?とか。
そういう働き方をこの先も続けていくことで、どういう幸せが待っているのかなって思うようになったんです。
だから業務を効率化して「働く時間をもっと短く」することで、自分も家族も幸せになっていくことを考えて行かなきゃいけないと思うんです。
従業員の心が豊かになれば、ご遺族様にかける言葉も優しくなるので、必然的にご遺族様とのやり取りが円滑になります。
他社さんがインターネットで安くやりますって言っているもの以上の価値を生み出す。
それが、やはり当社の100年ブランドだと私は思っています。
Q.社長ご自身の若い頃の働き方はどうでしたか?
茂木社長:私が若い時は、オーナーが家族で経営されている小さな葬儀社だったので、年間で10日休みがあれば良いという環境でした。
Q.社長ご自身はそういった厳しい環境を経験されてきたのですね。
茂木社長:その時の私は「絶対負けないからな」みたいなところがありました。
ただ、今の従業員には私が経験してきたことはさせずに、とにかく家族や恋人を大切にしてほしいと話しています。
5分でも10分でも早く家に帰って子供をお風呂に入れてあげることが、奥さんにとっても子供にとっても幸せなことだと思いますから。
子育てのように今しかできないことと仕事を両立して向き合ってやれる事が、これから価値のある人間になっていく上で大切だと教えています。
茂木社長:背景の前に、今すぐは難しいんですけどゆくゆくは週休3日を目指したいと考えています。
Q.週休3日ですか!社員の方にもそういった思いはお伝えされているんですか?
茂木社長:そうですね、伝えています。
というのも、一緒に頑張ってきた社員の歳が今40~50代になっていて、もう少しすると親の介護に入ってくるんですね。
今はここを考えていて、いざ介護となったときに、その人たちが辞めざるを得ないっていうのは、会社としても大きな財産を失うことになります。
もちろん下からどんどん育ってくるっていうのはありますが、そこは家族を大切にする企業として考えると、隔週でもいいので週休3日にしてあげることで、親の面倒をみながら在宅で会社には在籍できるっていう環境を整えてあげたいと思っています。
創業100年を迎える地域に根差した葬儀社で、地域のお客様に寄り添ったサービスを提供されてきました。
本日はコロナ禍にも関わらず堅調に成長されている秘訣をお伺いできればと思い、代表取締役の茂木 圭吾様にお話をお聞きすることができました。
「働く時間をもっと短く」をテーマに、社員の能力を開花させるための投資は惜しまない。
Q.コロナによって色々なことが大きく変化しました。
この激動の時期をどのように乗り越えていこうとお考えでしょうか。
茂木社長:現在の葬儀業界は規模が縮小しています。そうした状況を鑑み、葬祭事業を主体としながら、お客様にご提供できるサービスや事業を拡げていくことを検討する時期にかかってきていると思います。
今までは、1人の担当者が搬送からアフターサポートまでをお世話するようなスタイルが主でしたが、今後は提供しているサービスを切り分け、より専門的な知識をもってお客様対応が可能となるようにしていきたいと考えています。
そうしたより良いサービスをご提供するためには情報の管理も大切です。
誰が電話を受けても同じ対応ができるよう内部的にもシステム開発を推し進めているところです。
この激動の時期をどのように乗り越えていこうとお考えでしょうか。
茂木社長:現在の葬儀業界は規模が縮小しています。そうした状況を鑑み、葬祭事業を主体としながら、お客様にご提供できるサービスや事業を拡げていくことを検討する時期にかかってきていると思います。
今までは、1人の担当者が搬送からアフターサポートまでをお世話するようなスタイルが主でしたが、今後は提供しているサービスを切り分け、より専門的な知識をもってお客様対応が可能となるようにしていきたいと考えています。
そうしたより良いサービスをご提供するためには情報の管理も大切です。
誰が電話を受けても同じ対応ができるよう内部的にもシステム開発を推し進めているところです。
Q.分業制という事ですか?
茂木社長:そう、深く狭く。それを今試験的に始めようとしているところです。
私は「働く時間をもっと短く」というのをひとつのテーマにしているんです。
だから社員にも「働く時間が短くて休みがたくさんあって給料が良い」これが良い会社だと話しています。
働く時間が長くて給料がそこそこ良くてっていうのはもう当たり前のことですから(笑)。
働く時間が短ければ家族や彼女といる時間が長く取れます。
そうなると、その家族や彼女も会社に対してプライドのようなものを持つようになってくると思うんです。
そうすると、自然に利益も上がってくるんじゃないかなっていうのが私の考えなんですよ。
業務を分業制にすることで、こういったことが実現できると考えています。
今までの業務の流れだと、まずはお客様と打ち合わせをします。そして、打ち合わせをした人が発注書を作って見積書を作る。
その後お客様がお帰りになられて一通りの業務が終わった後にデータを入力して、結局残業になってっていうのがテンプレートみたいな(笑)。
Q.確かに、そういう文化は根強いかもしれないですね。
茂木社長:この業務の流れを分業にすることで、打ち合わせをしている内容をリアルタイムにLINEで共有してしまう。
その内容を事務方でデータ入力しちゃう。情報共有しながらデータ入力まで平行して出来るので、非常に効率が良くなります。
後は経理関係や請求関係、アフターフォロー専属のスタッフを増員することも考えています。
そういう風に深く狭く、カテゴリごとにスペシャリストを育てながら組織を作っていければなぁと考えています。
働く時間の長さではなく、質を高めれば必ず良いものが生まれますから。
だから質を高めるために、働く環境にお金を投じて、社員の能力がどんどん開花するような環境を整えてあげるように心掛けています。
自分も家族も幸せを実感できる働き方を考える。
Q.「働く時間をもっと短く」ということがテーマになった経緯を教えていただけますか?茂木社長:葬儀社って、家族との最期の別れを担うわけです。
ですから、葬儀社で働く私たち自身も「家族」というものから切り離して考えることは出来ないと思っているんです。
自分たちの家族をないがしろにしてはいけないと。
私はこれまで多くの採用面接をしてきましたが、業務経験者の方って、すごい疲れた顔をして面接に来ることが多いんです。
休みがないことにプライドを感じていて、週に1日休みがあればいいとか、3日に1回帰ってますとか、有給なんて取れるんですか?とか。
そういう働き方をこの先も続けていくことで、どういう幸せが待っているのかなって思うようになったんです。
だから業務を効率化して「働く時間をもっと短く」することで、自分も家族も幸せになっていくことを考えて行かなきゃいけないと思うんです。
従業員の心が豊かになれば、ご遺族様にかける言葉も優しくなるので、必然的にご遺族様とのやり取りが円滑になります。
他社さんがインターネットで安くやりますって言っているもの以上の価値を生み出す。
それが、やはり当社の100年ブランドだと私は思っています。
Q.社長ご自身の若い頃の働き方はどうでしたか?
茂木社長:私が若い時は、オーナーが家族で経営されている小さな葬儀社だったので、年間で10日休みがあれば良いという環境でした。
Q.社長ご自身はそういった厳しい環境を経験されてきたのですね。
茂木社長:その時の私は「絶対負けないからな」みたいなところがありました。
ただ、今の従業員には私が経験してきたことはさせずに、とにかく家族や恋人を大切にしてほしいと話しています。
5分でも10分でも早く家に帰って子供をお風呂に入れてあげることが、奥さんにとっても子供にとっても幸せなことだと思いますから。
子育てのように今しかできないことと仕事を両立して向き合ってやれる事が、これから価値のある人間になっていく上で大切だと教えています。
家族を大切にする企業として、週休3日を目指す。
Q.貴社では葬儀社では少ない完全週休二日制を導入されています。制度導入の背景をお聞かせください。茂木社長:背景の前に、今すぐは難しいんですけどゆくゆくは週休3日を目指したいと考えています。
Q.週休3日ですか!社員の方にもそういった思いはお伝えされているんですか?
茂木社長:そうですね、伝えています。
というのも、一緒に頑張ってきた社員の歳が今40~50代になっていて、もう少しすると親の介護に入ってくるんですね。
今はここを考えていて、いざ介護となったときに、その人たちが辞めざるを得ないっていうのは、会社としても大きな財産を失うことになります。
もちろん下からどんどん育ってくるっていうのはありますが、そこは家族を大切にする企業として考えると、隔週でもいいので週休3日にしてあげることで、親の面倒をみながら在宅で会社には在籍できるっていう環境を整えてあげたいと思っています。