今回は創業130年の歴史を誇る、葬祭用品専門商社「株式会社萩原」にお邪魔し、代表の諸田様と営業本部長の石津様にお話しを伺いました。
お二方のこれまでのご経歴から、現在進行形で取り組まれている社内改革の具体的な内容、葬祭用品専門商社と葬儀社での働き方の違いなど、様々なお話を聞くことが出来ました。
石津:前半でお話しした通り、私が入社するまでは、葬儀社での勤務経験がある方の採用は行っていませんでした。11年前に私が萩原に入社した後も、その方針は大きく変わらず、業界未経験者の採用がメインでした。
昨年の10月に社長が変わったタイミングで、改めて積極的に業界経験者を採用することにコミットすることで、会社も変わり勢いがつくのではないかと考えました。そんな時にちょうど葬祭ジョブから連絡をいただき、これを利用することにしました。
タイミング良くご連絡ができて良かったです。
諸田:当社では非常にたくさんの商品を扱うため、覚えることが多く、通常は独り立ちするのにかなり時間がかかります。
石津が入社した以降も、葬儀社経験者で入社した人は数人いたのですが、やはりそういう方々はすぐに活躍できました。知識と経験が豊富だからだと思います。
葬儀社経験者は即戦力として間違いなく価値があります。
とはいえ、我々は葬儀社の利益に貢献することを第一に掲げているため、直接のヘッドハンティングなどは絶対にできません。希望者がいれば葬儀社の承諾を得たうえでの入社は可能ですが、機会は限られています。
そこで、葬祭ジョブのような業界経験者がたくさん登録しているサービスがあることは非常に有益です。葬儀社の迷惑にならず利益を損ねることもないので、積極的にご応募いただき、当社で活躍していただきたいですね。
石津:そうですね。葬儀社経験者の方には私の経験をお話しすることもできます。
以前の私もそうでしたが、葬儀社で働くことに魅了されている方も多いと思います。しかし、当社の仕事にもまた違った魅力があって、私は葬儀社で働いていたとき以上に充実した経験を積むことができました。是非その点をお伝えしたいです。
我々も素敵な方をご紹介できるように頑張ります。
貴社の営業マンとして働いた際に感じられる達成感にはどのようなものがありますか。
石津:葬儀社が抱える課題は多岐にわたります。斎場の新築やリニューアルなど、流行を把握するのは難しいですが、我々は多くの斎場を見ているため、意見を求められることもあります。そして当社は工場を持っていますから、オリジナル製品を作ることも可能です。これによって葬儀社の満足度を高めることができます。
結果的に「萩原さんに相談して良かった」と言っていただけることが一つのやりがいだと思います。もちろん営業として会社から与えられた目標を達成することでもやりがいを感じることがきるはずです。
葬儀社経験者という以外に、貴社で活躍される方の共通点はありますか。
諸田:もちろん葬儀社で働いていた人なら誰でも良いわけではありません。ディレクターとしてお客様に寄り添い、しっかりと貢献できた人でないと、当社の営業マンとしても成果を出すのは難しいですよね。
コミュニケーションを取り、お客様に寄り添い、役に立とうという気持ちが根底に強くある人は活躍している傾向にありますね。
石津:働き方についても、葬儀社時代は休みが少なく夜勤もありました。しかし、当社では土日祝休みの完全週休二日制ですから、家族と過ごす時間をしっかり設けることができます。
お休みの多い葬儀社も増えてきているようですが、特にお子様がいる方には、土日に休めるのは大きなメリットではないでしょうか。これから家族を持つことを考えている方にとっても、良い転機になるのではないかと思います。
諸田:先ほど申し上げた通り、当社は「人を大切にする経営」を根本にしています。働く社員が充実し、幸せでなければ、お客様により良いサービスを提供できないと確信しています。
そのため、スタッフには「物心両面での幸せを追求する」ことを伝えています。プライベートを充実させた上で、しっかりとお客様に貢献できる会社を目指しています。
もともとそうだった人には当たり前かもしれませんが、葬祭業界の経験者には特に当社に入ることで「プライベートも充実できる」と実感してもらえるのではないかと考えています。
諸田:会社は私が代表になって新しくスタートしたばかりで成長を追い求めています。
ですから、自己成長意欲の強い方々と一緒に働きたいですね。自分自身の成長を実感できる会社にし、その成長を楽しみながら会社も成長していく。そして葬儀社にしっかりと貢献できる。そんな会社にしていきたいです。
石津:私も大体同じです。チャレンジ精神を持ち、行動できる人に集まっていただきたいです。お客様も成長する中で、我々もついて行かなければなりませんし、時にはお客様からのご相談に対して、的確なアドバイスが求められることもあります。それに応えるためにはチャレンジする気持ちや成長意欲が大切だと思います。
想いだけでガムシャラに頑張り、失敗することもあるでしょうが、若い方には特にそのような姿勢を持っていてほしいです。
私も若い頃、何も知らずに葬儀業界に入り、いろいろと失敗を重ねましたが、チャレンジを続ける中で自分なりの想いを成長させてきました。
ですから、これから一緒に働く方にも失敗しても挑戦する気持ちを持っていてほしいと思います。
会社としては、そのためのフォロー体制を整え、十分にチャレンジできる環境を作っていきたいです。
諸田:我々は今、理想の姿を追い求めていますが、現在の株式会社萩原にはギャップがあります。そのギャップを埋めるために、みんなで一緒に取り組んでいます。理想と現実の違いを理解し、変化を楽しんでくれる人だとありがたいですね。
ありがとうございます。
最後に、今後の会社の展望や、目標などがあれば教えて下さい。
諸田:社員にはよく伝えているのですが、我々は非常に恵まれた環境にあります。死亡人口は今後増えていき、2040年がピークとされていますが、2060年でも現在より高い水準になる未来がほぼ確定しています。
多くの業界が縮小していく中で、我々は拡大市場におり、まだまだ成長の余地があります。
さらに創業から長い時間をかけて積み上げてきた大きな基盤を持っています。この業界のリーディングカンパニーとして、更に圧倒的な地位を築けるよう、様々なことに貪欲に取り組んでいきたいです。
新規事業の立ち上げなども取り組まれているのでしょうか。
諸田:そうですね、現時点ではまだお話できないことも多いですが、新規事業を立ち上げるにしても「葬儀」と関係のない領域に手を出すことはありません。
まだまだ拡大する市場なので、この市場を全力で突き進んでいきたいです。
本日はありがとうございました。貴社の今後の成長が楽しみです。
創業130年もの歴史がある企業でありながら、理想の姿を追い求めチャレンジを続ける姿勢に、ベンチャー企業であるかのような錯覚を受けました。
萩原がこれからどのように成長していくのか目が離せません。
お二方のこれまでのご経歴から、現在進行形で取り組まれている社内改革の具体的な内容、葬祭用品専門商社と葬儀社での働き方の違いなど、様々なお話を聞くことが出来ました。
株式会社萩原 代表取締役 社長
諸田 徳太郎さん
大学卒業後は証券会社に就職し、営業職として順調に結果を残す。
御祖父様が亡くなったことをきっかけに家業である株式会社萩原を継ぐことを決意。
約12年間、常務取締役としてご活躍ののち、2023年10月に同社の代表取締役に就任。現在は社内の大改革を推進中。
諸田 徳太郎さん
大学卒業後は証券会社に就職し、営業職として順調に結果を残す。
御祖父様が亡くなったことをきっかけに家業である株式会社萩原を継ぐことを決意。
約12年間、常務取締役としてご活躍ののち、2023年10月に同社の代表取締役に就任。現在は社内の大改革を推進中。
株式会社萩原 営業本部長 兼 営業企画部長
石津 純一さん
初めての就職は茨城県の葬儀社。右も左も分からない業界に飛び込み約10年間葬祭ディレクターとして経験を積む。
30歳を超えたタイミングで上京し、株式会社萩原に入社。入社の決め手は現社長である諸田様の熱いお話を聞いたこと。
現在は営業本部長 兼 営業企画部長として同社の営業部門を牽引している。
石津 純一さん
初めての就職は茨城県の葬儀社。右も左も分からない業界に飛び込み約10年間葬祭ディレクターとして経験を積む。
30歳を超えたタイミングで上京し、株式会社萩原に入社。入社の決め手は現社長である諸田様の熱いお話を聞いたこと。
現在は営業本部長 兼 営業企画部長として同社の営業部門を牽引している。
社員採用の方針を変える。葬儀社経験者を採用する意図と強みとは。
現在、貴社では葬儀社での就業経験がある方の採用を強化されているようですが、その目的や経緯について教えて下さい。石津:前半でお話しした通り、私が入社するまでは、葬儀社での勤務経験がある方の採用は行っていませんでした。11年前に私が萩原に入社した後も、その方針は大きく変わらず、業界未経験者の採用がメインでした。
昨年の10月に社長が変わったタイミングで、改めて積極的に業界経験者を採用することにコミットすることで、会社も変わり勢いがつくのではないかと考えました。そんな時にちょうど葬祭ジョブから連絡をいただき、これを利用することにしました。
タイミング良くご連絡ができて良かったです。
諸田:当社では非常にたくさんの商品を扱うため、覚えることが多く、通常は独り立ちするのにかなり時間がかかります。
石津が入社した以降も、葬儀社経験者で入社した人は数人いたのですが、やはりそういう方々はすぐに活躍できました。知識と経験が豊富だからだと思います。
葬儀社経験者は即戦力として間違いなく価値があります。
とはいえ、我々は葬儀社の利益に貢献することを第一に掲げているため、直接のヘッドハンティングなどは絶対にできません。希望者がいれば葬儀社の承諾を得たうえでの入社は可能ですが、機会は限られています。
そこで、葬祭ジョブのような業界経験者がたくさん登録しているサービスがあることは非常に有益です。葬儀社の迷惑にならず利益を損ねることもないので、積極的にご応募いただき、当社で活躍していただきたいですね。
石津:そうですね。葬儀社経験者の方には私の経験をお話しすることもできます。
以前の私もそうでしたが、葬儀社で働くことに魅了されている方も多いと思います。しかし、当社の仕事にもまた違った魅力があって、私は葬儀社で働いていたとき以上に充実した経験を積むことができました。是非その点をお伝えしたいです。
我々も素敵な方をご紹介できるように頑張ります。
貴社の営業マンとして働いた際に感じられる達成感にはどのようなものがありますか。
石津:葬儀社が抱える課題は多岐にわたります。斎場の新築やリニューアルなど、流行を把握するのは難しいですが、我々は多くの斎場を見ているため、意見を求められることもあります。そして当社は工場を持っていますから、オリジナル製品を作ることも可能です。これによって葬儀社の満足度を高めることができます。
結果的に「萩原さんに相談して良かった」と言っていただけることが一つのやりがいだと思います。もちろん営業として会社から与えられた目標を達成することでもやりがいを感じることがきるはずです。
葬儀社経験者という以外に、貴社で活躍される方の共通点はありますか。
諸田:もちろん葬儀社で働いていた人なら誰でも良いわけではありません。ディレクターとしてお客様に寄り添い、しっかりと貢献できた人でないと、当社の営業マンとしても成果を出すのは難しいですよね。
コミュニケーションを取り、お客様に寄り添い、役に立とうという気持ちが根底に強くある人は活躍している傾向にありますね。
石津:働き方についても、葬儀社時代は休みが少なく夜勤もありました。しかし、当社では土日祝休みの完全週休二日制ですから、家族と過ごす時間をしっかり設けることができます。
お休みの多い葬儀社も増えてきているようですが、特にお子様がいる方には、土日に休めるのは大きなメリットではないでしょうか。これから家族を持つことを考えている方にとっても、良い転機になるのではないかと思います。
諸田:先ほど申し上げた通り、当社は「人を大切にする経営」を根本にしています。働く社員が充実し、幸せでなければ、お客様により良いサービスを提供できないと確信しています。
そのため、スタッフには「物心両面での幸せを追求する」ことを伝えています。プライベートを充実させた上で、しっかりとお客様に貢献できる会社を目指しています。
もともとそうだった人には当たり前かもしれませんが、葬祭業界の経験者には特に当社に入ることで「プライベートも充実できる」と実感してもらえるのではないかと考えています。
チャレンジ精神を持ち、変化を楽しんでくれる人と一緒に働きたい。
これから入ってくる社員に求めることは何ですか。諸田:会社は私が代表になって新しくスタートしたばかりで成長を追い求めています。
ですから、自己成長意欲の強い方々と一緒に働きたいですね。自分自身の成長を実感できる会社にし、その成長を楽しみながら会社も成長していく。そして葬儀社にしっかりと貢献できる。そんな会社にしていきたいです。
石津:私も大体同じです。チャレンジ精神を持ち、行動できる人に集まっていただきたいです。お客様も成長する中で、我々もついて行かなければなりませんし、時にはお客様からのご相談に対して、的確なアドバイスが求められることもあります。それに応えるためにはチャレンジする気持ちや成長意欲が大切だと思います。
想いだけでガムシャラに頑張り、失敗することもあるでしょうが、若い方には特にそのような姿勢を持っていてほしいです。
私も若い頃、何も知らずに葬儀業界に入り、いろいろと失敗を重ねましたが、チャレンジを続ける中で自分なりの想いを成長させてきました。
ですから、これから一緒に働く方にも失敗しても挑戦する気持ちを持っていてほしいと思います。
会社としては、そのためのフォロー体制を整え、十分にチャレンジできる環境を作っていきたいです。
諸田:我々は今、理想の姿を追い求めていますが、現在の株式会社萩原にはギャップがあります。そのギャップを埋めるために、みんなで一緒に取り組んでいます。理想と現実の違いを理解し、変化を楽しんでくれる人だとありがたいですね。
ありがとうございます。
最後に、今後の会社の展望や、目標などがあれば教えて下さい。
諸田:社員にはよく伝えているのですが、我々は非常に恵まれた環境にあります。死亡人口は今後増えていき、2040年がピークとされていますが、2060年でも現在より高い水準になる未来がほぼ確定しています。
多くの業界が縮小していく中で、我々は拡大市場におり、まだまだ成長の余地があります。
さらに創業から長い時間をかけて積み上げてきた大きな基盤を持っています。この業界のリーディングカンパニーとして、更に圧倒的な地位を築けるよう、様々なことに貪欲に取り組んでいきたいです。
新規事業の立ち上げなども取り組まれているのでしょうか。
諸田:そうですね、現時点ではまだお話できないことも多いですが、新規事業を立ち上げるにしても「葬儀」と関係のない領域に手を出すことはありません。
まだまだ拡大する市場なので、この市場を全力で突き進んでいきたいです。
本日はありがとうございました。貴社の今後の成長が楽しみです。
編集後記
運命的な出会いを経て、10年以上萩原の発展のために取り組まれてきたお二人。諸田様の代表就任をきっかけにさらなる大改革を進められていました。創業130年もの歴史がある企業でありながら、理想の姿を追い求めチャレンジを続ける姿勢に、ベンチャー企業であるかのような錯覚を受けました。
萩原がこれからどのように成長していくのか目が離せません。