今回は大阪府八尾市に本社を構える株式会社八光殿の専務取締役、西川様にインタビューをさせていただきました。
他業種から葬儀業界へ挑戦された西川様のキャリアや、入社後から現在に至るまで取り組まれている社内改革についてなど、様々なお話を伺いました。
貴社では遺品整理を行うショップを経営されていますが、この事業を始めたきっかけを教えていただけますか。
西川:葬儀だけでは今後も拡大を続けるのが難しい、というのが理由の一つです。
それから、お客様の遺品整理に対するニーズが増えてきているということもあります。
実は長年、お客様には「終活は大事ですよ」とお伝えをしながらも、会社として終活に関する具体的な施策ができていない状況が続いていました。
ですから葬儀社として、当社の想いを持って、葬儀に付随する生前またはアフターの活動もしっかりやっていこうと考えたことが、遺品整理事業を始めたきっかけです。
遺品整理と一言で言っても、故人様の大切な思い出としてしっかり扱ってくれるところと、廃棄業者のように、ただのモノとして扱うところでは全く違うと思います。
大切な人の大切なお部屋、大切な宝物をどう扱うか、そういった想いは当社で提供する感動葬儀にも通じる部分があります。
遺品整理だけではなく、そういった想いや考え方を生かして提供できるサービスを、今後もどんどん増やしていきたいなと思っています。
葬祭”サービス業”を目指している中での一つの具体的な取り組みが遺品整理サービスなんですね。
西川:はい、特に参加者が多いイベントは人形供養祭です。2022年の9月に開催した時は、人形が約3万体集まりました。3,000人以上にご来場いただき、もしかしたら日本一じゃないかな?と感じるくらい、大規模なイベントになりました。
このイベントも、私が入社する以前は、来場者数や規模を見てもそんなに大きなイベントではありませんでしたが、せっかく良いイベントをやっているのだから、もっと広めていきたいとは思っていました。
西川様が入社される前から開催されていたイベントなんですね。
西川:そうですね。
他にも色々なイベントを開催していて、どのイベントも「地域の皆様へ様々な還元をする」という事を大きなテーマとしています。
ただ、当時は広告宣伝を打たずにやっていたので、こぢんまりした規模のものが多く、もったいないなと思っていました。
そこで、大きなテーマはそのまま維持しながら、もっと参加者の幅を広げようとか、目的をはっきりと世間に伝えていこうといった助言をして、回を重ねるごとに少しずつ規模が大きくなっていきました。
こういったイベントを通じて、当社の斎場を交流の場として使っていただいたり、葬祭場ってそんなに敷居は高くないですよ、とお伝えできる場になったらいいなと思っています。
私たちは、葬祭”サービス業”を目指していますから、お客様に喜んでいただくためにも、今後も葬儀だけに囚われずに様々なチャレンジをして、お葬式以外のことで八光殿に触れていただく機会を増やしてこうと考えています。
地域の皆様に知っていただく、愛していただく、そういった工夫は長年当社で行われてきました。そうした工夫をもっともっと広げていくのが今在籍している私たちの使命だと考えています。
なかなか日の当たらない葬儀という世界を変えていくのはとても大変なんですが、だからこそ葬儀の世界にもっと光を当てたいし、葬儀に携わっている人たちがもっと世の中に認められるような形でアピールをしていきたいな、と思っています。
ありがとうございます。
貴社は現在、創立76年。100周年を迎える頃にどんな会社になっていたいですか。
西川:今は八尾市、大東市、四条畷市、門真市の4つの地域に展開していますが、100周年を迎えるころには大阪府内だけではなく、全国の葬送儀礼文化をリードするリーディングカンパニーになっていたいと思っています。
近年では、コロナ禍の影響やネット葬儀社さんの台頭で平均単価が下がったり、1日葬やお寺を呼ばない葬儀というお話もよく耳にしますよね。
それも時代の流れとともに変化したひとつのお別れのカタチだとは思いますが、そうした葬儀で、本当に最期に送る人や送られる人は、その空間や時間にちゃんと納得されているのかな?と思うことはあります。
今、葬儀は家族葬をはじめとして、安心安全に、小さな規模で良いお葬式を提供するという方向が主流になりつつあります。
もちろんご遺族が希望して、小さな規模のお葬式で納得されていれば良いのですが、もっと大きな会館でお見送りをしたいとお考えの方もおられるでしょう。
ですから当社では、そのような方のためにも、逆に広い会館でゆったりとしっかり故人様を送り出せるプランを打ち出しています。
また、家族葬であっても「もっと広い会館が使えますよ」とご提案をすることもあります。そうすると、ちょっとランクが上の会館ですから余裕もありますし、より華やかで立派な祭壇をご用意することもできます。
家族葬をベースにしつつ、プレミア感のある葬儀ができれば、お客様の高い満足度に繋がり、結果的に価値のある良いお葬式になるのではないかと考えています。
コロナ禍だからといって、簡単で小規模なお見送りでいいですか?と決めつけてしまうのではなく、お客様ときちんとお話をして、お客様がこうしたいとお考えになっていることを引き出して具現化していくのが私たちの仕事だと考えています。
実際、お客様アンケートでは、生前はこんな仲だったけれど、しっかりお見送りができて良かったとか、じっくりご家族とお話ができたとか、お葬式の効能効果のようなものを感じることができました、と仰っていただける方がとても多いんですよ。
今後も時代とともに様々な事が変わっていくとは思いますが、当社としては葬儀そのものの価値を高めて、満足度の高い良い葬儀を提供できる会社を目指していきたいですね。
ありがとうございます。
株式会社八光殿
専務取締役:西川 正章さん
2018年専務取締役就任。
就任前は教育業界にて約30年間勤務。
専務取締役:西川 正章さん
2018年専務取締役就任。
就任前は教育業界にて約30年間勤務。
終活への葬儀会社流アプローチ!遺品整理ショップについて聞く
続いて貴社の別事業について伺いたいと思います。貴社では遺品整理を行うショップを経営されていますが、この事業を始めたきっかけを教えていただけますか。
西川:葬儀だけでは今後も拡大を続けるのが難しい、というのが理由の一つです。
それから、お客様の遺品整理に対するニーズが増えてきているということもあります。
実は長年、お客様には「終活は大事ですよ」とお伝えをしながらも、会社として終活に関する具体的な施策ができていない状況が続いていました。
ですから葬儀社として、当社の想いを持って、葬儀に付随する生前またはアフターの活動もしっかりやっていこうと考えたことが、遺品整理事業を始めたきっかけです。
遺品整理と一言で言っても、故人様の大切な思い出としてしっかり扱ってくれるところと、廃棄業者のように、ただのモノとして扱うところでは全く違うと思います。
大切な人の大切なお部屋、大切な宝物をどう扱うか、そういった想いは当社で提供する感動葬儀にも通じる部分があります。
遺品整理だけではなく、そういった想いや考え方を生かして提供できるサービスを、今後もどんどん増やしていきたいなと思っています。
葬祭”サービス業”を目指している中での一つの具体的な取り組みが遺品整理サービスなんですね。
地域に還元しながらPRを目指す
実際の人形供養のようす。地域の子供からお年寄りまで、幅広い年代が参加される人気のイベントとなっているそう。
最近はイベントを開催される葬儀社さんも多いですよね。貴社でも力を入れておられるイベントがあると伺いました。西川:はい、特に参加者が多いイベントは人形供養祭です。2022年の9月に開催した時は、人形が約3万体集まりました。3,000人以上にご来場いただき、もしかしたら日本一じゃないかな?と感じるくらい、大規模なイベントになりました。
このイベントも、私が入社する以前は、来場者数や規模を見てもそんなに大きなイベントではありませんでしたが、せっかく良いイベントをやっているのだから、もっと広めていきたいとは思っていました。
西川様が入社される前から開催されていたイベントなんですね。
西川:そうですね。
他にも色々なイベントを開催していて、どのイベントも「地域の皆様へ様々な還元をする」という事を大きなテーマとしています。
ただ、当時は広告宣伝を打たずにやっていたので、こぢんまりした規模のものが多く、もったいないなと思っていました。
そこで、大きなテーマはそのまま維持しながら、もっと参加者の幅を広げようとか、目的をはっきりと世間に伝えていこうといった助言をして、回を重ねるごとに少しずつ規模が大きくなっていきました。
こういったイベントを通じて、当社の斎場を交流の場として使っていただいたり、葬祭場ってそんなに敷居は高くないですよ、とお伝えできる場になったらいいなと思っています。
私たちは、葬祭”サービス業”を目指していますから、お客様に喜んでいただくためにも、今後も葬儀だけに囚われずに様々なチャレンジをして、お葬式以外のことで八光殿に触れていただく機会を増やしてこうと考えています。
地域の皆様に知っていただく、愛していただく、そういった工夫は長年当社で行われてきました。そうした工夫をもっともっと広げていくのが今在籍している私たちの使命だと考えています。
なかなか日の当たらない葬儀という世界を変えていくのはとても大変なんですが、だからこそ葬儀の世界にもっと光を当てたいし、葬儀に携わっている人たちがもっと世の中に認められるような形でアピールをしていきたいな、と思っています。
ありがとうございます。
貴社は現在、創立76年。100周年を迎える頃にどんな会社になっていたいですか。
西川:今は八尾市、大東市、四条畷市、門真市の4つの地域に展開していますが、100周年を迎えるころには大阪府内だけではなく、全国の葬送儀礼文化をリードするリーディングカンパニーになっていたいと思っています。
近年では、コロナ禍の影響やネット葬儀社さんの台頭で平均単価が下がったり、1日葬やお寺を呼ばない葬儀というお話もよく耳にしますよね。
それも時代の流れとともに変化したひとつのお別れのカタチだとは思いますが、そうした葬儀で、本当に最期に送る人や送られる人は、その空間や時間にちゃんと納得されているのかな?と思うことはあります。
今、葬儀は家族葬をはじめとして、安心安全に、小さな規模で良いお葬式を提供するという方向が主流になりつつあります。
もちろんご遺族が希望して、小さな規模のお葬式で納得されていれば良いのですが、もっと大きな会館でお見送りをしたいとお考えの方もおられるでしょう。
ですから当社では、そのような方のためにも、逆に広い会館でゆったりとしっかり故人様を送り出せるプランを打ち出しています。
また、家族葬であっても「もっと広い会館が使えますよ」とご提案をすることもあります。そうすると、ちょっとランクが上の会館ですから余裕もありますし、より華やかで立派な祭壇をご用意することもできます。
家族葬をベースにしつつ、プレミア感のある葬儀ができれば、お客様の高い満足度に繋がり、結果的に価値のある良いお葬式になるのではないかと考えています。
コロナ禍だからといって、簡単で小規模なお見送りでいいですか?と決めつけてしまうのではなく、お客様ときちんとお話をして、お客様がこうしたいとお考えになっていることを引き出して具現化していくのが私たちの仕事だと考えています。
実際、お客様アンケートでは、生前はこんな仲だったけれど、しっかりお見送りができて良かったとか、じっくりご家族とお話ができたとか、お葬式の効能効果のようなものを感じることができました、と仰っていただける方がとても多いんですよ。
今後も時代とともに様々な事が変わっていくとは思いますが、当社としては葬儀そのものの価値を高めて、満足度の高い良い葬儀を提供できる会社を目指していきたいですね。
ありがとうございます。