偲ぶことの真ん中に立つ、株式会社まなかの「葬儀の新しいカタチ」
公開日:2022-10-26
株式会社まなか
代表取締役:宮嶋 良任さん


今回インタビューをさせていただいたのは、株式会社まなかの代表取締役 宮嶋様(右)と、葬祭事業部課長 岩本様(左)のお二人。
葬儀会社の中でも異色のサービスや商品を取り扱う株式会社まなか。
前編では同社が開発し提供する様々な商品やサービスについて、どういった経緯で誕生したのかを中心に伺います。


株式会社まなか
代表取締役:宮嶋 良任さん
2008年に代表取締役社長に就任。
以来独自商品を多数開発し、成長を続ける会社の要。


株式会社まなか
岩本 健太さん
2016年に株式会社まなかに葬祭ディレクターとして入社し、現在は採用活動も担当している。



「葬儀は必要ない」と考えている人たちの受け皿を目指し、偲ぶことの真ん中と向き合う。

今日はどうぞよろしくお願いします。
早速ですが、貴社では葬祭事業や墓石事業、仏壇事業から寺院コンサルティング事業まで様々な事業を展開されていますね。このように幅広く事業、サービスの提供を始めたきっかけを教えていただけますか。

社長:私がこの会社を始めた当時は、ちょうど「お葬式はいらない」というような本が出たり、お客様が「葬儀は必要ないんじゃないか」とおっしゃることが増えてきた時期でした。
業界としては逆風にさらされていたわけですが、それでも葬儀業界の人たちは変わることなく、当たり前のように同じサービスを提供していたように思います。

当時「どうして葬儀業界の人たちは、消費者の方を向いて、求められている商品やサービスについて探ろうとしないのだろう?」と、とても不思議に思っていました。

ですから、他がやらないのなら当社が現代のエンディング業界の中で、今の消費者が求めているであろう新しい商品を提供しよう!という考えに至ったのが最初のきっかけです。

そこから当社では「偲ぶことの真ん中と向き合う」という企業理念を掲げ、葬儀に関する様々なサービスをトータルで提供することを目指してきました。
お葬式、墓石、仏壇を自社で製作するビジネスモデルは革新的なものだと思います。

「葬儀は必要ない」と考えている人たちと向き合って、受け皿となるような商品やサービスを提供したいという想いは、事業を立ち上げた当時からずっと変わっていません。

なるほど。ホームページからも購入できる、斬新なお仏壇やお位牌もそういった想いから誕生したものなんですね。
株式会社まなかで購入できる「お位牌」たち。木製、ガラス製、天然石製など、いずれも非常にユニークなデザイン。こうした商品とコンセプトに強く共感を覚え、ショールームへ足を運ぶお客様も多い。
社長:そうです。 何故こんな変わった商品を作っているのかという話なんですが、実はもともとお仏壇メーカーといいますか、お位牌メーカーになりたいなと考えていたんです。

というのも、人を想って手を合わせる時には特定の誰かに手を合わせますよね。その人のことを想うわけです。もしお位牌自体がその人だったらいつも会いに行きたくなるし、日常的に手を合わせたくなるんじゃないかな、と。これらの商品は、そんな考えから「その人を想える唯一無二のお位牌を作ろう」と取り組んだ結果に生まれました。

この商品は当社のショールームかオンラインショップでしか購入できません。ですからお客様に選んでいただいく時には「あ、これは私のお父さんっぽいな、お母さんにはこっちがいいかな」という風に選んでいただきたいですね。

そのように強い想いから購入してくだされば、もしかしたら手を合わせるといった行為を日常的に続けてくれるのではないかなと。すべての商品やサービスは、裏ではこんな風に考えて設計をしています。

そうだったんですね。では貴社の今の業界内でのポジショニングや商品・サービスも、ひとつの理念のもとに試行錯誤され結果なんですね。
社長:はい、最初は他社から商品を仕入れて販売したりもしていたんです。
ですが、これでは駄目だなと思うこともあり、更にオリジナリティのある商品を追い求めた結果、ここにたどり着きました。

こういった考え方が、今後業界のスタンダードになってくれたらいいなと思っていましたが、それがこのコロナ禍において叶ってきたのではないかと思っています。

どういうことでしょうか?
社長:はい、今回の新型コロナウィルスの流行に伴って国民全体がいったん立ち止まるタイミングになったと思うんです。そして、恐らくもう一度「祈る」という行為に対して、考えるきっかけになったのではないかなと思っています。

例えば屋内に大人数で集まることが難しくなったこともあってか、キャンプやバーベキューみたいに、自然と接する趣味が流行っていますよね。

ソロキャンプなども、コロナ禍前後から流行していますね。
社長:そうです。それに、お金の使い方や時間の過ごし方も変わったように感じます。
何故こうした傾向があるのかと考えてみたんですが、恐らく「自然の中で過ごすことで、心が豊かになる」ということに気が付き始めた人が多いんじゃないかと思うんです。

自然が豊かな空間にいることで、これまでのように生きていては得ることが難しかったものを得られる、という事に日本人が気づき始めていて、そのひとつが祈ることでもあるのではないかなと。

こうして、考え方や感じ方に変化があったおかげか、コロナ禍においても当社の理念や商品に共感してくださり、たくさんの方々が購入してくれています。

こだわって独自の製品を創り続けた結果が出ているんですね。
社長:やはり人が集まることができないので、葬儀の売り上げは減少してしまったのですが、他の事業の売り上げは順調に伸びています。
とはいえ、この状況は狙ってできたものではなく、走り続けていたらいつの間にかここにいたという感覚ですね。

想う人の傍にいたいから、作ったものを届けて、継続して支える。

シンプルで生活の中に馴染むまなかのお仏壇とお位牌。故人の思い出の品とともに飾ることもできる。
社長:これまでやってきた中で、一番大切にしていたのが「偲ぶことの真ん中と向き合う」という理念です。この理念の前では社長も社員も立場関係なく平等、という考え方は社内にはしっかりと浸透しているのではないかなと思います。

もうひとつ、この理念と同じように大切にしているのが、社員が作ってくれた「思う人の傍に」というビジョンです。

葬祭業界は、どういった商品・サービスを提供する会社であっても、販売した後にお客様を追い続けることがなかなか難しいなと思っていました。 以前、社員とそのことについて話をしたら、売った後にどうなったのか分からないのは嫌だという意見がとても多かったんです。

せっかくお客様のことを考えて製作した商品を販売して届けたのだから、その後も支えられたら理想的じゃないですか。二人三脚とまではいかないと思いますが、ちょっとした時に「まなかが傍にいるな」と思って頂けるようになりたい、という想いからこのビジョンは作られました。

ですから、これはビジョンというよりも目指すべきゴールなのかもしれません。

このようなビジョンを大切にすることは、社員のやりがいにもなるんじゃないかと思っていますし、実現するためにはどうすればいいのかを社員全員で考えています。

手際よく仕事をすることも大切かもしれませんが、とにかくひとつのことを深く考えて、コロナ禍においても真摯にお客様に向き合える社員や会社であれたらいいなと思っています。

仏壇も墓石もお葬式も、まなかを求めるお客様を作りたい。

こちらはインタビュアーが最も心惹かれた「澄壇(すみだん)」と命名されたガラス製のお仏壇。このほかにも株式会社まなかではユニークなお仏壇が多数販売されていて、お位牌やおりん、写真立てなどとの組み合わせも楽しめる。より故人様らしさや家族らしさを追求できるのも、まなか製品の大きな魅力。
ありがとうございます。
先ほどコロナ禍で日本人の考え方や感じ方に変化があった、というお話がありましたが、コロナ禍の前後でお客様の層や商品の売れ方や変化はありましたか?

社長:お客様の層に変化は感じないですね。もともと以前から、当社の理念に共感をしてくれたうえで購入していただく方が多かったからだと思います。

ところがコロナ禍で理念に共感してくれる方が増えたのか、お客様の数は増えました。

予約制のショールームにご用意しているお仏壇やお位牌は、ご来店いただく方の8割ものお客様がその日に購入されます。

亡くなった方への想いが強い方や、デザイン性の良さに惹かれていらっしゃる方が比較的多い印象ですが、共通して当社の商品が欲しい、他では売っていないものだから買いに来た、というように目的が明確なお客様が多いからだと思います。

その次に共感を得て購入していただくことが多いのはお墓ですが、こちらに関しては商品だけを見て買いに来てくださるわけではないので、お仏壇などとは少し異なります。
というのも、お墓を買う時に重視するポイントがいくつも存在するからです。

例えば「自宅から30分以内で行ける距離で、予算はこれくらいで、こんな風なところがいいな」と考えてから探し始めたとします。そうして「あ、たまたまここにお墓があった!」と、まなかのお墓を発見していただくことが多いわけです。

当社ではそうした流れを変えたいと考えています。
お位牌やお仏壇と同じように「まなかのお墓が欲しい」という考えが先に来てくれるようにしたいなと。

そのために、またお参りに行きたくなるような仕掛けを、建築家の方と相談をしてたくさん作っています。

自分のお墓なんだと思える個別性や、聖域性を感じるランドスケープを見て、そして説明を聞いていただくうちに、だんだんと惹かれてきたというお客様も少しずつ増えてきています。

確かにお墓を購入する時、アクセスの良さなどが優先されるというのは分かります。
このような取り組みが、結果的に貴社のお墓の購入やお客様の満足感に繋がっていくとお考えなんですね。

社長:そうですね、そもそもお墓というのはその人が眠りたい場所であるということが重要だと思っています。

「ここなら自分が眠るのに良さそうだな」「ここだったらお父さんやお母さんに眠ってもらいたいな」という感覚がお墓選びにおいては重要ですから、施設そのものにそう感じていただけるように作ることを大切にしています。

また、そのお墓がどういった意図で開発された商品なのかを、当社の社員がしっかりと説明をさせていただき、ご理解いただいたうえで購入していただくよう心がけています。
その結果、購入した後に何が起こるかというと、新しいコミュニティへと繋がっていくと考えているんです。

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株式会社まなかの求人

該当求人数 5
  • NEW個人営業(BtoC営業)
    求人ID:0001636 最終更新日:2025.01.07
    【マネージャー職/個人向け反響営業】お墓のご提案/完全週休2日制/業界未経験歓迎
    企業名 株式会社まなか
    給与 月給 338,666円~
    勤務地 東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル9F
    対象 個人営業(BtoC営業)(経験不問)
    業務内容 ◆業務内容◆
    (1)提  案:お墓を建てる理由やライフスタイルをもとにして適切な提案を行います。
    (2)契  約:ご契約書類の手続きを行います。
    (3)法  要:日時の設定や各種手配を行いご法要までを担当します。
    (4)サポート:お客様のご供養に関する全般をプランニングし購入後サポートを行います。

    ◆マネジメント業務◆
    墓石事業部営業組織の業務プロセスの管理や営業指針等を取りまとめていただくマネジメントを担っていただきます。
    何をどれだけ売るではなく、どんなお客様に何を提案して満足いただけたか、プロセスを作る営業手法を部内に浸透させる業務管理やスキル育成を担っていただきます。

    【開発実績】
    「川口納骨堂 八聖殿」
    「川口草加霊園 はじまりの杜」
    「大田区霊園 百月院」
    「妙行寺 巣鴨霊園 陽の葉や」
    「普門寺 日野宿 みちの墓苑」
    「花蔵院 府中市霊園 ようようの庭」
    今年も年3寺院のオープンを予定しており、今後もまなかにしかできないオリジナリティの高い樹木葬霊園や納骨堂を開発予定です。
    【マネージャー職/個人向け反響営業】お墓のご提案/完全週休2日制/業界未経験歓迎
  • NEW個人営業(BtoC営業)
    求人ID:0001639 最終更新日:2025.01.07
    【コンサルティング】業界経験不問/主力事業の寺院経営コンサル/年収700万円
    企業名 株式会社まなか
    給与 月給 342,666円~450,000円
    勤務地 東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル9F
    対象 個人営業(BtoC営業)(実務経験者)
    業務内容 【法人営業業務】
    都内の寺院を中心に、経営改善に興味のある寺院に対して新規事業を提案する営業をお任せいたします。リサーチャーが作成した資料をもとにエリアごとに営業を進めてもらいます。

    ■新規開拓:都内の寺院を中心に訪問営業を行います。★見込みの高いエリアを選定するので心理的ハードルは高くありません!
    ■深耕営業:開拓先と関係を築いて事業提案を行います。時代のニーズに合わせたオリジナルの霊園や納骨堂の建設と販売による経営改善コンサルティングを行います。

    ■キャリアパス:3年目以降、適正に応じて「事業プランナー」として独り立ちしていただきます。市場調査~事業提案~事業の立ち上げまでを担って頂きます。
    業務習得が進むほど、事業の上流経験を得られます。


    【開発実績】
    「川口納骨堂 八聖殿」
    「川口草加霊園 はじまりの杜」
    「大田区霊園 百月院」
    「妙行寺 巣鴨霊園 陽の葉や」
    「普門寺 日野宿 みちの墓苑」
    「花蔵院 府中市霊園 ようようの庭」
    今年も年3寺院のオープンを予定しており、今後もまなかにしかできないオリジナリティの高い樹木葬霊園や納骨堂を開発予定です。
    【コンサルティング】業界経験不問/主力事業の寺院経営コンサル/年収700万円
  • NEWマーケティング
    求人ID:0001937 最終更新日:2025.01.07
    【仏具ブランドマネージャー】業界経験不問/完全週休2日制/年収1,200万円
    企業名 株式会社まなか
    給与 月給 500,000円~1,000,000円
    勤務地 東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル9F
    対象 マーケティング(実務経験者)
    業務内容 「祈りの道具屋まなか」で展開するお仏壇や仏具などのブランド展開の責任者をお任せします。

    <主にお任せする業務>
    ・マーケティング戦略の立案と実行管理
    ・ブランディング戦略の立案と実行管理
    ・事業計画の立案と実行管理
    ・組織マネジメント(目標設定・人材マネジメント・評価等)
    ・事業PL管理(売上/原価/粗利/販管費/営業利益etc)

    <その他>
    各責任者と連携しながら下記のマネジメント等もお任せしていきます。
    ・物流/商品品質の管理
    ・ショールーム販売の管理
    ・商品開発の管理
    ・ECサイト運用の管理

    まなかは、お葬式・お墓・お仏壇を、これまでの慣習やしきたりに囚われず、時代に合わせてお一人おひとりに寄り添った「偲び方」を形にしてきました。
    偲ぶことの真ん中に向き合うことを大事にしつつ、今の時代ひいては次世代へ繋がるリブランディング・事業の牽引を担って頂くブランドマネージャーとして業務に従事していただきます。
    【仏具ブランドマネージャー】業界経験不問/完全週休2日制/年収1,200万円
  • NEW個人営業(BtoC営業)
    求人ID:0001637 最終更新日:2025.01.07
    【個人向け営業職】未経験歓迎/お墓のご提案/反響営業100%
    企業名 株式会社まなか
    給与 月給 300,000円~450,000円
    勤務地 東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル9F
    対象 個人営業(BtoC営業)(経験不問)
    業務内容 ◆営業業務◆
    反響営業・終活プランニング業務
    ※反響営業100%(飛び込み営業やテレアポはありません)
    (1)提  案:お墓を建てる理由やライフスタイルをもとにして適切な提案を行います。
    (2)契  約:ご契約書類の手続きを行います。
    (3)法  要:日時の設定や各種手配を行いご法要までを担当します。
    (4)サポート:お客様のご供養に関する全般をプランニングし購入後サポートを行います。

    WEBサイトなどから問合せのあったお客様に対しての営業を行います。現地の受付でお客様を出迎え、実際に商品を見ながらお客様のライフスタイルに合わせ最適な提案を実施します。
    ただ商品をご提案するだけではなく、お客様の終活のプランニングまでご提案できる点が魅力です。
    当社ではお客様への長期にわたるサポート・サービスを提供することを重視しております。お客様の心に寄り添い、お悩みやニーズだけではなく、声にならない声まで耳を傾け、安心して頂けるサービスを提供できるようチーム一丸となって取り組んでおります。
    【個人向け営業職】未経験歓迎/お墓のご提案/反響営業100%
  • 終活・相続アドバイザー
    求人ID:0001301 最終更新日:2024.10.01
    【終活プランニング職】業界経験不問/お墓を通した終活提案/反響営業100%
    企業名 株式会社まなか
    給与 月給 292,500円~450,000円
    勤務地 東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル9F
    対象 終活・相続アドバイザー(経験不問)
    業務内容 反響営業・終活プランニング業務
    ※反響営業100%(飛び込み営業やテレアポはありません)
    (1)コンサルティング:お墓を建てる理由やライフスタイルをもとにして適切な提案を行います。
    (2)契約:ご契約書類の手続きを行います。
    (3)立ち合い業務工事の手続きから法要までを担当します。

    納骨堂や霊園の販売営業だけでなく、終活のプランニング業務全般にも携わることができます。
    当社ではお客様への長期にわたるサポート・サービスを提供することを重視しております。お客様の心に寄り添い、お悩みやニーズだけではなく、声にならない声まで耳を傾け、安心して頂けるサービスを提供できるようチーム一丸となって取り組んでおります。
    【終活プランニング職】業界経験不問/お墓を通した終活提案/反響営業100%