株式会社まなか
岩本 健太さん
ここまでのインタビューでは、株式会社まなかが提供する様々なサービスや、その理念について詳しくお話を伺ってきました。
後半からは、現在活躍中の社員さんのことや職場環境、そして株式会社まなか流の採用基準について伺っていきます。
【インタビュー前半はこちら】
実現するためには業務の効率化などが必須だったと思いますが、環境の整備に成功した秘訣を伺えますか。
岩本:何故なんでしょう?実は僕が入社した時、すでに完全週休2日制でした。ただ実際に入社するまでは嘘だと思っていたくらいです。
社長:事業部の垣根を越えて組織全体で同じように働けないかな、と考えたのが最初のきっかけですね。
「葬祭事業部は休みが少なくても我慢しろ」みたいなことができないタイプなんです。
もちろん割り切って、こういうお仕事だから仕方ないと言える経営者の方もいると思いますが、葬祭事業部だけ別というのが可哀想で。それならみんな良くしてあげたいなと思いました。
もしかすると、私が葬儀業界でずっと働いてきたわけではないからこそ、出てきた考え方かもしれません。
また、当社は比較的新しい葬儀の考え方というところからスタートしている会社なので、それ以前の世代からやっている会社とは考え方が異なる、というのも理由の一つだと思います。
なるほど、スタート位置が違うんですね。
社長:そうかもしれません。
ベンチャー企業ですし会社の規模も小さいですから、どんどん環境を変えて良くしていきたいという想いがあるんです。
やはり残業もなくて早く帰れた方が良いと思いませんか。それにプライベートが充実した方がいいですし、それでお給与がたくさんもらえれば最高ですよね。
就業環境を整備してあげるのは経営者の仕事ですから、そうした環境で社員全員がハッピーになってくれたら良いですね。
ありがとうございます。
完全週休2日制を実現するために、葬祭部門の現場ではどういった取り組みをされているのでしょうか?
岩本:お休みを優先すると、どうしても自分が打ち合わせをしたお客様の担当を継続できなかったり、お休みが被ってしまうことがあります。
普通の葬儀社だと「じゃあお休みは次の機会に」となる事が多いと思いますが、当社の場合は「休みだから、じゃあ誰々さんにお願いしよう」と引き継ぎを行います。
他の方が担当するわけですから、お客様が不安にならないようにしっかりと引き継いで、同じクオリティを維持していくということが最も大切なことです。
引き継ぎも慣れるまでは大変だったのではないですか?
岩本:そうですね、僕は最初不安で仕方がありませんでした。
前職の場合、自分が打ち合わせをしたら、最後まで担当をする決まりになっていました。
それがどの会社でも普通だと思っていましたから、引き継ぎをして他のスタッフにお願いするというのはどうなんだろう?と心配でしたね。
ただ実際にやってみると、しっかりと引き継ぎが行われていればお客様も不安に思われることはないんだということが分かりました。こちらが勝手に「必ず担当は最後まで継続しなければならない」と思っていただけだったんだな、といった感じですね。
働き方については色々な業界で変化が起きていると思いますが、どんなお仕事であってもプライベートが充実しないとしっかり働けないと思いますから、やはりその両立は重要ですよね。
あとは、当社には資格取得支援制度があって、業務上で役立つ資格については取得費用を会社が負担してくれます。スキルアップもきちんとできる環境でとてもありがたいです。
社長:その資格を取った人が伸びれば会社にリターンがありますからね。
どんどん優秀になっていってほしいなと思って制度を作りました。みんなが色々勉強して、良い循環に繋がれば最高ですね。
社長:当社の社員には、お客様のお話を聞いてしっかり理解し、かつ当社の商品も理解したうえで提案できる力が必要です。基礎知識については資料が存在しますが、こういった力を身に付けるのは簡単ではありません。
プランニング力といいますか、そういったものが全ての事業部で大切になっています。
ただ商品を売ればいいということではなく、お客様が手を合わせる環境をイメージして、そこに合わせて的確にプランニングをしていく必要があります。
これはお墓でも仏壇でも同じですが、やはり知識があるだけでは駄目で、想像力であったり、ヒアリング力であったり、お客様のイメージやご希望を引き出す技術が大切になります。
もちろん、そういったノウハウも指導します。これを聞きましょう、あれを聞きましょうとある程度カリキュラムを組んで教えていますが、そこから先は本人の努力次第になってしまう部分が大きいですね。
なんだか転職エージェントに近いものを感じました。
確かに求人をご紹介する時にはその方の働く姿を想像してからご連絡をさせていただくので…
社長:何かを提案するお仕事はみなそうですよね。その想像の仕方は下手くそでも良いんです。 お客様に合ったものを何が何でも引き出します!みたいなスタイルでももちろんいいと思います。これはその人それぞれの取り組み方の違いですから。
お客様のご希望に対して、仮説を立てて想像力を膨らませて、更に根拠を持って提案して差し上げられるかどうかというのがとても重要なんです。
あらゆるお仕事に通じる大切な考え方ですね。
では最後に、今後葬儀のお仕事に挑戦したい方に向けて一言いただけますか。
社長:当社は社員みんなで会社を作っているというイメージですから、自分が当社に共感したなと思ったら飛び込んできていただきたいな、と思います。
そこで自分がやること、やりたいことを見つけていただいて、のびのび楽しく働いていただけたら理想的ですね。
もちろん社会貢献といいますか、日本でこうして葬儀に関わるお仕事をしているわけなので、文化として今やっていることが残ってくれれば、という想いもあります。
そうして働く中で、将来的にステップアップに繋がったら最高ですよね。
ステップアップですか!
社長:当社で働いて、次にやりたいことが見つかったら、新しいステップに進んでほしいと思いますね。ここで働いていたらやりたいことが見つかった、まなかで働いて良かったな!という風な、人生のキャッチボールができたら素敵ですよね。そういったところも目指していけたら面白そうだなと思います。
もちろん、一度退職したけどもう一度まなかでチャレンジしようと戻ってくるというのも良いですね。
ありがとうございました。
編集後記 斬新な商品で新たなニーズを呼び起こす
「一体どういったきっかけでこの商品は誕生したのだろう?」とワクワクしながらお伺いさせていただいた今回のインタビュー。
これまでにない斬新な商品を生み出す背景には、新たな受け皿を作りたいという精神があったことが分かりました。それぞれの商品のコンセプトに共感を覚え、購入される方はこれからも増えるのではないでしょうか。
また、働きやすさを向上させるために、完全週休2日制をはじめとした環境整備にも非常に力を入れておられるのが印象的でした。
これからますます変化していくであろう葬祭業界において、ひとつの新しい形を感じさせていただいた時間となりました。
後半からは、現在活躍中の社員さんのことや職場環境、そして株式会社まなか流の採用基準について伺っていきます。
【インタビュー前半はこちら】
株式会社まなか
代表取締役:宮嶋 良任さん
2008年に代表取締役社長に就任。
それまでの葬祭業界の商品に疑問を覚え、独自商品を多数開発。
コロナ禍でも成長を続ける会社の要。
代表取締役:宮嶋 良任さん
2008年に代表取締役社長に就任。
それまでの葬祭業界の商品に疑問を覚え、独自商品を多数開発。
コロナ禍でも成長を続ける会社の要。
株式会社まなか
岩本 健太さん
2016年に株式会社まなかに葬祭ディレクターとして入社し、現在は採用活動も担当。
葬祭業で働く以前はテーマパーク勤務をされていたという、異色の経歴の持ち主。
岩本 健太さん
2016年に株式会社まなかに葬祭ディレクターとして入社し、現在は採用活動も担当。
葬祭業で働く以前はテーマパーク勤務をされていたという、異色の経歴の持ち主。
どの部署も完全週休2日制!不安でしょうがなかった葬儀の引継ぎ
何と葬祭業に挑戦される前は、テーマパークで勤務されていたという岩本様。
「正反対の世界はどうなっているのか、とても興味があった」ことから葬祭業へチャレンジされたんだとか。
貴社では完全週休2日制を採用されていますが、葬儀業界の求人ではあまり見かけません。「正反対の世界はどうなっているのか、とても興味があった」ことから葬祭業へチャレンジされたんだとか。
実現するためには業務の効率化などが必須だったと思いますが、環境の整備に成功した秘訣を伺えますか。
岩本:何故なんでしょう?実は僕が入社した時、すでに完全週休2日制でした。ただ実際に入社するまでは嘘だと思っていたくらいです。
社長:事業部の垣根を越えて組織全体で同じように働けないかな、と考えたのが最初のきっかけですね。
「葬祭事業部は休みが少なくても我慢しろ」みたいなことができないタイプなんです。
もちろん割り切って、こういうお仕事だから仕方ないと言える経営者の方もいると思いますが、葬祭事業部だけ別というのが可哀想で。それならみんな良くしてあげたいなと思いました。
もしかすると、私が葬儀業界でずっと働いてきたわけではないからこそ、出てきた考え方かもしれません。
また、当社は比較的新しい葬儀の考え方というところからスタートしている会社なので、それ以前の世代からやっている会社とは考え方が異なる、というのも理由の一つだと思います。
なるほど、スタート位置が違うんですね。
社長:そうかもしれません。
ベンチャー企業ですし会社の規模も小さいですから、どんどん環境を変えて良くしていきたいという想いがあるんです。
やはり残業もなくて早く帰れた方が良いと思いませんか。それにプライベートが充実した方がいいですし、それでお給与がたくさんもらえれば最高ですよね。
就業環境を整備してあげるのは経営者の仕事ですから、そうした環境で社員全員がハッピーになってくれたら良いですね。
ありがとうございます。
完全週休2日制を実現するために、葬祭部門の現場ではどういった取り組みをされているのでしょうか?
岩本:お休みを優先すると、どうしても自分が打ち合わせをしたお客様の担当を継続できなかったり、お休みが被ってしまうことがあります。
普通の葬儀社だと「じゃあお休みは次の機会に」となる事が多いと思いますが、当社の場合は「休みだから、じゃあ誰々さんにお願いしよう」と引き継ぎを行います。
他の方が担当するわけですから、お客様が不安にならないようにしっかりと引き継いで、同じクオリティを維持していくということが最も大切なことです。
引き継ぎも慣れるまでは大変だったのではないですか?
岩本:そうですね、僕は最初不安で仕方がありませんでした。
前職の場合、自分が打ち合わせをしたら、最後まで担当をする決まりになっていました。
それがどの会社でも普通だと思っていましたから、引き継ぎをして他のスタッフにお願いするというのはどうなんだろう?と心配でしたね。
ただ実際にやってみると、しっかりと引き継ぎが行われていればお客様も不安に思われることはないんだということが分かりました。こちらが勝手に「必ず担当は最後まで継続しなければならない」と思っていただけだったんだな、といった感じですね。
働き方については色々な業界で変化が起きていると思いますが、どんなお仕事であってもプライベートが充実しないとしっかり働けないと思いますから、やはりその両立は重要ですよね。
あとは、当社には資格取得支援制度があって、業務上で役立つ資格については取得費用を会社が負担してくれます。スキルアップもきちんとできる環境でとてもありがたいです。
社長:その資格を取った人が伸びれば会社にリターンがありますからね。
どんどん優秀になっていってほしいなと思って制度を作りました。みんなが色々勉強して、良い循環に繋がれば最高ですね。
プランニングとヒアリングの力で、想う環境に寄り添いたい
葬祭事業部以外は業界経験がない方が多いと伺っていますが、全ての部署で共通して大切にされていることはありますか。社長:当社の社員には、お客様のお話を聞いてしっかり理解し、かつ当社の商品も理解したうえで提案できる力が必要です。基礎知識については資料が存在しますが、こういった力を身に付けるのは簡単ではありません。
プランニング力といいますか、そういったものが全ての事業部で大切になっています。
ただ商品を売ればいいということではなく、お客様が手を合わせる環境をイメージして、そこに合わせて的確にプランニングをしていく必要があります。
これはお墓でも仏壇でも同じですが、やはり知識があるだけでは駄目で、想像力であったり、ヒアリング力であったり、お客様のイメージやご希望を引き出す技術が大切になります。
もちろん、そういったノウハウも指導します。これを聞きましょう、あれを聞きましょうとある程度カリキュラムを組んで教えていますが、そこから先は本人の努力次第になってしまう部分が大きいですね。
なんだか転職エージェントに近いものを感じました。
確かに求人をご紹介する時にはその方の働く姿を想像してからご連絡をさせていただくので…
社長:何かを提案するお仕事はみなそうですよね。その想像の仕方は下手くそでも良いんです。 お客様に合ったものを何が何でも引き出します!みたいなスタイルでももちろんいいと思います。これはその人それぞれの取り組み方の違いですから。
お客様のご希望に対して、仮説を立てて想像力を膨らませて、更に根拠を持って提案して差し上げられるかどうかというのがとても重要なんです。
あらゆるお仕事に通じる大切な考え方ですね。
では最後に、今後葬儀のお仕事に挑戦したい方に向けて一言いただけますか。
社長:当社は社員みんなで会社を作っているというイメージですから、自分が当社に共感したなと思ったら飛び込んできていただきたいな、と思います。
そこで自分がやること、やりたいことを見つけていただいて、のびのび楽しく働いていただけたら理想的ですね。
もちろん社会貢献といいますか、日本でこうして葬儀に関わるお仕事をしているわけなので、文化として今やっていることが残ってくれれば、という想いもあります。
そうして働く中で、将来的にステップアップに繋がったら最高ですよね。
ステップアップですか!
社長:当社で働いて、次にやりたいことが見つかったら、新しいステップに進んでほしいと思いますね。ここで働いていたらやりたいことが見つかった、まなかで働いて良かったな!という風な、人生のキャッチボールができたら素敵ですよね。そういったところも目指していけたら面白そうだなと思います。
もちろん、一度退職したけどもう一度まなかでチャレンジしようと戻ってくるというのも良いですね。
ありがとうございました。
編集後記 斬新な商品で新たなニーズを呼び起こす
「一体どういったきっかけでこの商品は誕生したのだろう?」とワクワクしながらお伺いさせていただいた今回のインタビュー。
これまでにない斬新な商品を生み出す背景には、新たな受け皿を作りたいという精神があったことが分かりました。それぞれの商品のコンセプトに共感を覚え、購入される方はこれからも増えるのではないでしょうか。
また、働きやすさを向上させるために、完全週休2日制をはじめとした環境整備にも非常に力を入れておられるのが印象的でした。
これからますます変化していくであろう葬祭業界において、ひとつの新しい形を感じさせていただいた時間となりました。