異国での「葬儀のお仕事」との出会い/創業者としての哲学と信念
公開日:2022-01-11
株式会社アートエンディング
代表取締役:西本 淳弥さん


今回は埼玉県越谷市に本社を置くアートエンディング様にお邪魔しました。
葬儀社ではありますが、訪問看護事業も展開されており、独特のアプローチで地域のお客様の生活に密着したサービスを提供されています。
来年の春には新規の葬儀会館をオープンされるとのことで、代表取締役の西本淳弥様に成長の秘訣をお伺いすることができました。


成長していくために、今までやってきたことを全て否定する事から始める。

Q.2022年3月下旬に新たにホールをオープンされると伺いました。成長著しい貴社ですが、その要因はどういったところにあるとお考えですか?
西本社長:新型コロナウィルスの影響で、苦労している同業他社は確かに多いと思います。近年は様々な要因で、お葬式1件の単価がグッと下がっています。程度の差はあれど、それは当社も同じです。単価が下がるという事は、葬儀の件数が同じなら当然売上も下がります。

でも、件数をしっかり増やしていけばどうなんだっていう話です。単価が下がる以上に件数を増やしていけば、全体の売上を引き上げる事ができますよね。流石に、コロナでここまで急激に単価が下落するとは思っていなかったですが、単価が年々縮小していくのはもう歯止めが効かない。それはコロナの前から分かっていたので、当社はもともと件数を増やしていこう、という方向に舵を切っていたんです。

とはいえ、火葬式を主軸にしてしまうと、それは単価の下落ということではなく、そもそも違うものになってしまうと考えているので、あくまでも、お葬式の施行というところにこだわって、集中的に資本と労力を投下しています。結果的に、単価は少々下がっていますが、件数は伸びているので、売上も経常利益も現在までずっと過去最高を継続できています。

Q.しっかりと時代の流れを読んで舵取りをされているんですね。それだけ件数が伸びているという事は、口コミや紹介から契約に至るケースも多いのでしょうか?
西本社長:それは年々増えていますね。リピーターも増えていますし。当社は医療・介護事業もやっているので、そこでの看取りやターミナルケア後のお葬式のご依頼というのも増えています。医療・介護と葬儀は、とても親和性が高いので、相乗効果で営業面でもスムーズに進むことが多く、それも件数が伸びている一因かもしれません。

みんなが笑顔になれる、そんな仕事ができる組織を創りたい。

Q.「大家族主義経営」を理念に掲げてるいらっしゃいますが、どのような想いがあったのでしょうか?
西本社長:私は創業者なので、約束された売り上げも何もないところから借金をしてスタートしました。 その経験をしているので、ここで働いてくれるスタッフに対してのありがたみというのは、今でも強く持っているつもりなんです。 採用する時は「この子の人生を背負う」っていう想いで採用をするので、そういう意味では本当に家族と変わらないと思っています。

だから、悩み事があったり、大変なことがあればいつでも相談してほしいし、頑張っている人には昇給・賞与をしっかりあげたい。 同業他社の水準よりも少しでも良くしていきたいという想いがあります。 自分のプライベートや家族の生活が少しでも潤って、みんなが笑顔になれるような、そんな仕事ができる組織にしたいなっていう想いがあって、「大家族主義経営」を理念に掲げています。

葬祭ジョブ)スタッフへの「感謝の気持ち」から来ている理念なんですね。ありがとうございます。

業界の「当たり前」に縛られない。

葬祭ジョブ)葬祭ジョブを利用して貴社に入社された方からも、一般的な葬儀社とは色々と違いがあって新鮮だというお話を伺っています。
西本社長:それは私が葬儀業界の経験が短いまま独立したからだと思います。この業界に10年、20年と長く関わってからの独立だったら、全く違う会社になっていたでしょうね。

業界に長くいることのメリットもあると思いますが、私はそれを選びませんでした。最低限の事しか学んでいないけど、何とかなるだろうと。それよりも早く起業して、固定観念に縛られないフレッシュな会社を作っていきたいと思いました。

葬祭ジョブ)なるほど。そういった想いがあっての起業だったのですね。
西本社長:私が感じた「変えていくべき習慣」というのは、待っている時間とか、ただ何となくっていう時間があまりにも多すぎる点です。 仕事がない時は昼間でも寝てていいよと。その代わりに、夜中でも仕事が来たら対応して下さいね、というのが普通で。 繁忙期になると身を削って何日も寝ないといった話もよく聞きますし。 だから、その環境に耐えかねて辞めるとか、身体を壊して辞めるっていう人がすごく多い印象です。

そんな環境で働きながら、煙草を吸う人も多いので、不健康ですしメンタルにも悪影響を与えてしまいます。 そのような状態では、良いサービスは提供できないと思います。

私は、自分が感じた辛い経験を仲間にはさせるべきではないと思っているので、労働環境に関しては、同業他社から羨ましがられるくらいのものを整えて、提供してあげようと決めて今に至っています。

ビジョンを有言実行。「日本一働きたくなる魅力のある会社を目指します」

Q.労働環境をよくするための具体的な取り組みを教えていただけますか?
西本社長:例えば、当社では基本、残業を禁止にしています。何となくの残業は一切認めないです。 かといって、もちろん適当で帰れるわけではないんですよ。決してぬるい組織ではないですから。 やる事や役割を明確に決めたうえで、決められた8時間の仕事で、最大限のパフォーマンスを要求するようにしています。

また、夜中の搬送社員がいた時にはフレックス制を導入していて、翌日は午後出社ができるようにしていたり、お客様とのお打ち合わせで決まった日程が、自分の休みと重なってしまった場合には、次の担当者とのお顔合わせをさせていただいたうえで、しっかりと引継ぎをすれば、お休みを優先できるようにしています。 そこをしっかりとやっていれば、お客様に対しても不誠実ではないですしね。

その他、年に2回のリフレッシュ休暇というのもあります。5連休を年2回取れるようにしています。 1ヶ月以上前に申請をして役員が認めれば、何があってもその休みは確保できるようにしています。

あとは、労働環境とは違いますが、私も専務も悪しき習慣を断つために出来る事からやっていこうということで、14年前に煙草を止めました。 小さなことですが、こういった事が健康維持につながり、良い状態で長く働けることにつながり、最終的にはお客様に良いサービスの提供することにつながると思っています。

この業界で「え!そんな葬儀屋あるの!?」って思ってもらえるような会社にしなきゃいけないと思って、当社では「日本一働きたくなる魅力のある会社を目指します」というビジョンを掲げています。

葬祭ジョブ)働く時は本気で働き、休む時はしっかり休む。それが出来るように様々な取り組みをされているんですね!貴社のスタッフの皆さんが、イキイキされている理由が解った気がします。

Q.最後に、未来の貴社のスタッフに一言お願いします。
西本社長:経験や過去の経歴を問わず当社は歓迎しています。 あえて言うなら、渡り鳥が立ち寄る島の一つという感覚ではなくて、「ここに決めた」という想いを持っていただけるのであれば、その初志を貫徹するような、初心を忘れずに仕事ができる人と一緒に働けたら嬉しいなと思いますね。


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    業務内容 葬祭ディレクター業務

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